第134章 関係を断つ

永井遥香は朝いちばんで灰原仁司から指示を受け、そのまま杉浦杏奈のために株の買い集めに走っていた。

灰原仁司の圧力は容赦がない。たった一日で杉浦家のいくつもの案件が差し止められ、いちばん稼いでいた芸能会社も杉浦杏奈に奪われた。いまの杉浦グループには、表立って利益を生む部門がひとつも残っていない。

取締役会で解任されるのを避けるため、杉浦正弘は裏でこっそり持ち株を売るしかなかった。

杉浦杏奈は株式譲渡契約書に目を落とし、それを両手で持ち上げると、深く息を吸った。

どれほど時間が経ったのか、自分でも分からない。

やがて彼女は顔を横に向け、永井遥香を見た。

「絶対支配に届くまで、あと何%...

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